アフタヌーンティーコンサート 2016/1/30

2016年第1弾となるパレスサイドホテル・シリーズコンサートは、ソプラノ歌手である玉田眞紀美さんと、門下生の皆さんで結成しておられる、アカペラユニット「コールシオン」をお迎えしたヴォーカルコンサートでお届けしました!

まず、コールシオンの皆さまの歌でコンサートが始まり、「アヴェ・ヴェルム・コルプス(モーツァルト)」や「ハナミズキ」などを披露してくれました。とっても優しくて純粋な歌声にさっそく癒されました。歌手グループいきものがかりが歌っていることで有名な「Yell」は、ハーモニーの掛け合いに本当に迫力がありました!<さよならは悲しい言葉じゃない>と繰り返される歌詞が、別れや旅立ちの背中を押してくれる曲ですが、ちょうど年度末で卒業や移動が多い今の時期、このメッセージが心に強く響いたという人も多かったのではないでしょうか。

続いては、ソプラノ歌手玉田さんの独唱で、ドナウディやメルカダンテ、「フィガロの結婚」からの抜粋曲などを歌ってくださいました。イタリアで研鑽を積んでこられた先生の歌声は、とてもドラマチックで、観客の私達を引き込んでくれる力は絶大でした。今回はかなりバラエティに富んだ選曲でしたが、「愛されている(作曲:なかにしあかね、作詞:星野富弘)」という日本の曲も歌ってくれました。どんなときも私たちは神様に愛されているという、クリスチャン信仰の中心となる美しさ・平安さに溢れた曲で、玉田さんの歌声に、涙ぐむお客さんの姿もありました。

さて、ここで一旦バイオリンのソロですが、コールシオンの皆さまが様々なジャンルの歌を得意としていることに対抗して(?)、クラシックのみならず「ひまわり(葉加瀬太郎)」も弾いてくれました。こちらはNHK連続テレビ小説「てっぱん」の主題歌で流れていた曲なので、ご存知の方も多かったと思います!
バイオリンは、楽器の中で、人の声に近いと言われていますが、本当に、声のように、たった一つの音でも色んな表現があるんだなと改めて思った、音色でした。

後半は、バイオリンも加わって、玉田さんの独唱とコールシオンの皆さまが、多様なジャンルの歌の世界を届けてくれました。バロックからオペラ、ポップス、ディズニーまで幅広く、演奏後のお客さんへのインタビューでも、「内容が盛りだくさんで楽しかった!」というのが最も多かった声でした。(ちなみに‥‥曲目が広すぎて、本日終始休みなくピアノ伴奏を担当してくれたピアニスト赤尾さんのコメントは、「多重人格者になる狂気」、でした(笑)‥‥縁の下の力持ち、本当に尊敬します!!)また、歌を間近で聴けたことの迫力や、可愛いネコの衣装であった面白い演出、アンコールで「上を向いて歩こう」を会場の皆で歌ったこと、などを挙げてくださったお客さんも多く、こういった「距離の近さ」や「一体感」が、まさに、大きなコンサートホールとは一味違う、私たち音屋の演奏会の魅力かなと思います♪いつもインタビューに答えてくださるお客さま、ありがとうございます。

さて、今回はヴォーカルコンサートでしたが、
「歌の力」という言葉自体は、TVやコマーシャルで華々しく言われているのをよく耳にします。
しかし、それが単なる謳い文句ではなく、一つの確かな事実として感じられるのは、やはり実際に歌手の方を目の前にして、その迫力と共に、目と耳と肌と五感を使って歌を聴いてみてこそですね。
今日、玉田さんやコールシオンの皆さまが表情豊かに、そして体全体で歌っているのを見て、「声は、この世で最も美しい楽器である。全ての楽器は、人間の声を代弁しているに過ぎない。」と、何かの本で読んだのを思い出しました。
私も楽器を習っている身として、果たして自分は歌うように弾けているか?と、何だかとても大切なことを学んだような一日でした。(レポートbyちあき)

出演
ソプラノ 玉田眞紀美
ピアノ  赤尾陽子
バイオリン 藤本信行
コールシオン 青山雅子 金丸洋子 才木敬子 西松恭子 平田交子 町田須美 南悦子 宮崎靖子 山内直美 分林美智子 堀野倫子

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